バイリンガル教育と英才教育
おうちで子供に英語を教えて、子供がバイリンガルのようにちょっとでも英語も日本語も喋れたりすると、必ずと言っていいほどあちこちで言われるのが…
「英才教育」
…という言葉。
バイリンガル育児をして12年間、今まで何度この言葉を言われたかわかりません!
特に外出時など、うちの子達がちょっと話す英語を耳にした人が
「ほほ~!英語が喋れるんですか、英才教育ですね~!」
とこんな具合に言われたりです。
今は慣れてきたけど、最初のころは
「えっ?私英才教育してるの?してたっけ?
っていうかそれなに?(??)」
てな感じでよく意味が分かりませんでした。
だいたい「英才教育」って何?
PCについてる広辞苑には
「すぐれた才能をもつ者に対する特別な教育。秀才教育。」
って書いてあるし、
Wikipediaには…
★早期教育 - 年齢にとらわれず、就学前教育・早期就学・飛び級・早期終了など、先取り学習で学力を身に付けること
★エリート教育 - 一流といわれる大学・大学院卒業をゴールとした教育指針
★ギフテッド教育 - ギフテッドと診断された子どもの教育に用いられる教育手法、理論、特別手段。
などと書いてあるけど…
うちはこれらのどれにも当てはまりません
なのでうちはどうやら「英才教育」ではないようです
「ほっ…」
私が初めてイギリスで生活を始めて、語学の学校に通っていた時、周りの人達の英語の会話の輪になかなか入っていけないことがとてもストレスでした。
「周りの人達」というのは友達なんだけど、多くはヨーロッパから来ていた人達で、イタリア人、スペイン人、フランス人、トルコ人等々…
それぞれ国の言葉は違っても、なんとなく「感覚的」なものが似ています。
日本人は東洋人としてまた独特の「感覚」があるのでそれはそれでいいのですが、問題はその後…
文法のテストなどをすると、私も他の日本人もやたら点数がいい!
普段そんなにベラベラ喋っていないのに突然凄い点をとるので周りに
「What happened?」w(゚o゚)w
なんて聞かれてしまう…
それどういうこと???
って私のほうが聞きたいよ~!
結局多くの日本人は最低でも中高で6年間英語をバッチリ勉強しますが、それはイマイチ会話力にはなかなかつながらないのです。
きっと語彙もある、スペリングもできる、
「I, my, me, mine」
「you, your, you, yours」
「he, his, him, his」
などもバッチリさ!!
でもそれじゃぁ…
実践では使えない…。
だけど感覚的にストレスフリーな英語での交流ができれば、世界中の人とすぐに、自由に交流でき、夢が広がり視野ももっと広がるだろうな…
そういう発想が我が家のバイリンガル育児の出発点です。
なのでうちの場合は英才教育ではなく、生活の中で自然に英語を使うことで…
英語で笑い
英語で怒り
英語で泣き
英語で怖がり
英語でアウチッ!
英語で疲れて
英語で喜ぶ…
これらの感覚が自然に身につけていきます。
では日本語では?
当然これらの全てを日本語でも表現できます、日本に住むネイティブ日本人ですから!
○○千or万語記憶や○百冊暗唱などの英才教育もそれを目指しているならば素晴らしい取り組みだと思うし、英検や読み書きの先取り教育もそこに目標を定めているなら、それもそれで素晴らしいと思います。
家庭での英語の語りかけや会話に否定的な考えの人もいれば、うちのようにそれがメインの人もいるし…
みんな目的や目標が違うのは当然あっていいと思います。
そしてそれらに応じた取組みがあって、それぞれ取組みの方法も当然違ってくると思います。
バイリンガル教育 = 英才教育
と思ってしまうと、全ての情報を集めてあれもこれも全部やらなきゃいけないような気がしてとっても大変な気持ちになるし、正しいとか間違ってるとか…いろいろ意見が分かれていたりして、どれが正しいのか分からなくなってしまうけど…
とりあえずの目標を決めてから情報を集めてみると、その目標に合うか合わないかは、見えてきます。
我が家では
バイリンガル教育 ≠ 英才教育
でバイリンガル教育のみに力をいれています
生活の中で自然に、情緒豊かに人間らしく…
子供達と一緒に英語も日本語も使っていきたいです。
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Comments
何か分かります・・・・
ピアノの得意なお母さんがピアノを教えても何も言われないのに、英語の先生をしていると「子供も英語ペラペラになるんちゃう~?」「家で教えてるの??」などなど聞かれ・・
うちは外では絶対英語を話さない子だったので(--;そういう風に外で何か言われた経験は0なんですが、確かに、ピアノじゃなくて英語。だった場合・・・人は過剰反応する気がします。
何でなんでしょうね??
うちも英才教育はしてません♪
自分のように英語が出来なくて苦労して欲しくない!!
英語が好きになって欲しい・・そう思ってます(^^)
Posted by: りゅうママ | June 25, 2010 12:19 PM
いつもご訪問&コメントありがとうございます
May さまのコメントはご本人のご希望により削除させていただきました。
ご了承くださいませ。
(このコメントは後ほど削除いたします)
Posted by: Marinko | June 25, 2010 11:56 PM
りゅうママさん
おっしゃる通り!
ピアノだと誰も驚かないのに英語は本当に人が振り向くか上から下まで見られることも…
自分の選んだやり方を信じてごく自然に、コツコツと続けていきたいですね
Posted by: Marinko | June 26, 2010 12:07 AM