英語を習ってても話せない&話せるようになる時!
ちょっと前に、某所にて子供の英語教育についての講演を聞いてきました。
アメリカの大学で活躍されていて、バイリンガル教育や外国語教育について研究されているベテラン教授によるお話でしたが、とても興味深い内容でした。
そして、今まで私がバイリンガル育児をしてきた中で感じたことや、発見したことなどと共通する部分がたくさんあり、自分ではうまく表現できなかったことや、漠然と考えていたことがきれいに言葉で表現され、頭の中がクリアになった気がして気持ち良かったです。^^
内容の全てをここでシェアすることはできませんが、中でも私が感じていたことと一致してクリアになった内容のうちの1つ…
それがタイトルにある内容です。
最近は本当にたくさんの英会話教室があって、たくさんの子供たちが通っています
が…
英会話教室に通っただけで英語がちゃんとペラペラに喋れるようになった子供にイマイチ出会ったことがありません
私はうちの子が通う小学校で読み聞かせのボランティアをしていて、英語の絵本を読むのですが、初めてのクラスに行くとまず必ず子供達に質問します
「英語習ってる人~~~?」
「は~い!」ってクラスによっては2~3人だったり、多いクラスは10人以上。
「じゃぁ英語喋れる人いる~?」
「・・・・」シ~ン
と照れくさそうに首をかしげる子供達。
だけど、絵本を読み進めてみると動物の名前は知っていたり、色も数もよく知ってます
なのに会話にはなりません。
以前Riちゃんのお友達のママに
「うちの子も英語2年ぐらい習ってるんだけど、全く喋れるようにはならないんだけど…どうしたもんだろか~?」
て相談されたことがありますが、本当にこれが現実なんだなと思わされました
高いお月謝を払っているママとしては本気で悩む所だと思います。
おまけに中学&高校もあんなにたくさん英語の授業がある割には、それで英語がしっかり身について、ペラペラになれるってわけでもありません。
教科書通りに文法の授業を進めて、単語リストを渡して「これが中間試験の範囲だから」て…(まさに今うちの兄が受けてる授業スタイル^^;)
文法は少しずつ分かってくるかもしれないし、単語も頭にいくつかは残るかもしれないけど…
実用的な英語はなかなか身につかない…
But, why???
これが問題です!
原因は…
教える側がメインになって、先生主体となって英語を教えることがスタイルになっていること。
先生が持ってる物をレッスンで生徒にせっせと移しても、使える「言語」として生徒の頭には入っていかないということです。
でも、自分に絶対必要だったりどうしても知りたいと思った時には習得が可能になります。
例えば…
もし子供がすごくお腹がすいたり、トイレに行きたかったり、のどが渇いたり…
など、どうしても自分の言いたいことを英語しか分からない人に伝えないといけない時、その言い方をそっと誰かが教えてくれて…
それを言って…
相手に伝わって願いがかなった時…
その子はその言葉なりフレーズを確実に覚えることができる…
そういうことです。
講演の中で教授はこれを
「学習は学習者の中で起こる」
と表現されてましたが…
なるほど、その通りだと私も思います。
これは大人の学習者も同じこと
文法書やフレーズ集に向かってばかりでは、なかなか自分のモノにはなりません
ならどうする…???
英会話教室に通わせるなら…
講師がちゃんと学習者中心のレッスンをしてくれるようなカリキュラム、もしくは講師自身にその意識があるような教室を絶対に選ぶべきです!
これって難しいけど…
無料体験を受ける場合、できるだけいつものレッスンに参加させてもらうようにした方がいいです。
よく大手チェーンなどは、体験用のミニレッスンを特別にしてくれるけど、これじゃあ普段の様子がさっぱり分からないし、他の生徒さんの英語の上達ぶりも見れない!
家庭で親子英語の場合は…
かけ流しや暗唱をメインの取り組みにせず、短くてシンプルでもいいから会話をする機会を持つ(フレーズ集などの一方的なフレーズを減らす)
「語りかけ」というと…
手を洗って
靴を脱いで(はいて)
とか…
朝起きる時、ご飯の時、お風呂の時、等々
指示のフレーズが多いですが…
それよりも…
絵本を使って簡単な会話をしたり
おままごとをしたりしながら…
これ何?
ウサギ?
何匹いるの?
可愛いね!
どれが一番好き?
…的な簡単な事をちょっと聞いてあげたりすると、子供って自分でもっと伝えたくなるので、それを聞き出しながら英語にしてあげる作業を何度も何度も繰り返すほうが…
一方的な語りかけよりも効果があるってことです
とにかくインプットよりも引き出す方をメインに!
そしてもう1つは…
英語のお友達を見つける!
これは効果大!
言語は社会生活を通して習得していくもの
赤ちゃんだって座らせてテキストブック使ってお勉強するわけじゃないけど、ママやパパが毎日毎日語りかける中でいつの間にか覚えていきますね。
少し大きくなってお友達と遊べるようになれば、今度はそのお友達と遊ぶ中でお互いになんとか言葉を交わしながら交流していくので、言語が必要になります
それで英語のお友達と遊ぶようになると英語力がグッとUP
やっぱり言語は使いながら習得するのが一番いいってことですね
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Comments
初めまして。かつて英語教材の編集をしていたmicoと申します。英語育児はまだはじめて1ヶ月ほどの初心者です。
記事を読ませていただいて、うなってしまいました。すごく興味深かったです。
日本では教える側が「完璧なインプットなくして生徒はアウトプットできない」と強く思っている気がします。
だからやっきになって詰め込み教育をしてしまう。。
さらに生徒の自由なアウトプットに対応するためには、教える側にも高いレベルの英語力が必要になるので、アウトプットを引き出す授業は難しいのかと。。
英語育児においても、フレーズ集の暗記は一番簡単で、言った私は満足しているけど、子供の反応はNoかOKとつまらないものです。。
「アウトプットを引き出す」ことを意識してやってみると、子供は日本語交じりでも、親子ともとっても楽しくなりました!
長く自分のことを書いてしまいましたが、言いたかった事は、「とっても参考になりました。ありがとうございました!」でした。。
今後も記事、楽しみにしています~
Posted by: mico | September 28, 2011 09:36 PM
micoさま
ご訪問&コメントありがとうございました
>完璧なインプット
たくさんインプットをしても、いかにそれを使うかが問題で、その時に力ってつくんだと思います。
少しでも参考にしてくださってとても嬉しいです。
これからもよろしくお願いします
Posted by: Marinko | September 30, 2011 01:48 AM
今回の記事で、『学習は、学習者の中で起こる』の例え、、、まさに息子の事のようです!!
彼は、2歳になってすぐまだ言葉もロクに話せないうちににプリスクールに入れられ・・・しかも、朝8時~18時のロングコース!!
他のクラスメートは10時から14時のベーシックコースだった事もあり、ネイティブの先生とバイリンガルの日本人保育士を一日中独占していたようです。
その結果、初めて話した言語は英語!文章では「I'm thirsty」
ビックリしたのは、何か新しいモノを見ると「Who gave you that?]とか「Who bought that?」などと言い出した事。
毎日の【Show&Tell】の授業で使うフレーズです。。。
そんな彼も、家で祖父母とは日本語じゃないと通じないと理解し、、、この頃よく使ったのが『How do you say in the Japanese?』 私との”親子で日本語”の始まりでした!
震災前までは、”ルー大柴みたいな日本語を話す9歳男子”でしたが、4月から1学期間、関西で日本の学校に通い
周りの友達や先生方の協力もあって、今では立派に”関西弁と東京弁、+英語も話せるトリリンガル9歳男子”になりました!
彼にとっては、いずれも放り込まれた環境で追い込まれて生きていく為に身に付けたモノです。
私も自分の英語力Upの為には、もっと追い込んだ環境を作らないとイケナイかも・・・と考えています☆
Posted by: i193chan | October 01, 2011 01:14 PM
語学は使ってなんぼ、という事ですね^^
「これを言いたい」「言えないと困る!」と本人が思うことがまず第一歩・・・
我が家では、教室が苦手な5歳児が「えいごはママといえでやりたい」と言い出したので、教室探しは一旦休止に。。
息子が発話する事を意識した取り組みを、ちょうど先月から始めたところです。今のところ、まだディズニー映画のちょっとした台詞や歌詞だったりですが。
もうひとつの「英語で話すお友達作り」は日本人同士では効果はないのでしょうか?ぜひご意見聞かせて下さい。
Posted by: lulu | October 01, 2011 11:53 PM
i193chanさま
『学習は、学習者の中で起こる』を実感されたんですね!
息子さまのように小さいうちにそういう環境に入れば、まさに「英語が必要」だったのでしょうね。
理想の環境ですね^^
>関西で日本の学校に通い
これで日本語の勉強を強化すれば怖いものなしですね
先が楽しみです!
Posted by: Marinko | October 04, 2011 12:19 AM
luluさま
ご訪問&コメントありがとうございます
>語学は使ってなんぼ、という事ですね
そうですね、そして使いながら失敗も成功体験して学習していくんですね。^^
>日本人同士では効果はないのでしょうか?
いえいえ、むしろ大事な存在だと思います。
「日本人でこうやって英語喋ってる人他にもいるんだ~」
って大きな励みになります!
なので、英語を話す外人のお友達と、英語を話す日本人のお友達と、両方持つのが理想ではないでしょうか!!
Posted by: Marinko | October 04, 2011 01:23 AM
ここの所、何かと忙しい日が続いていたので、久しぶりに訪問させて頂きました。
相変わらず良いこと言って下さるなぁ~。そうだよねぇ~。うんうん。と思いながら拝読させて頂きました。
確かに、どの言語にしても赤ちゃんが生まれて1~2年はインプットの時期って言いますけど、それよりも大事なことって、やっぱりコミュニケーションですよね。
言葉は、コミュニケーションの手段だから、聴き取る力を育むためにインプットも大事だけど、それよりも、コミュニケーションを通して教えていくのが一番大事なんだなって、初心に返ることができました。
2歳になった息子が、英語を拒否する出来事があって、暗中模索の日々でしたが、一方的な語りかけだったから、息子も嫌がったのかも。と反省。
日本語の絵本を読み聞かせる時に普通にやっている語りかけも、英語力アレルギーで既に限界の私には読み聞かせがやっとで、記事を読み進めるうちに、語りかけをしていなかったことに気付かされました。
幸い息子は絵本が好きなので、 Marinkoさんのおっしゃるように語りかけをしながら進めてみようと思います。
私のように英会話が苦手で、日本語で当たり前に語りかけていることが英語となると無理!という方も、絵本を通してならきっと英語で上手にコミュニケーションがとれそうですね。
これからも試行錯誤の日々は続くと思いますが、深い霧の中から抜け出せたので感謝、感謝です。
私も、Marinkoさんが思っていることを全部言葉にしてくださったので、頭の中も心の中もモヤモヤが消えてスッキリ!です。
素敵な記事を書いてくださってありがとうございました。
Posted by: nanaco | October 05, 2011 08:19 AM
nanaco さま
コメントありがとうございます
インプットよりコミュニケーションが大事!を理解&共感していただけて嬉しいです^^
もちろんインプットも必要ではありますが、せっかく入れた物は引き出して、使って、本人がそれを実感して自分の物になっていくんだと思います。
実際に子供達を見ていてそう思う毎日です。
>頭の中も心の中もモヤモヤが消えてスッキリ
そう聞いて私もスッキリしました(*^▽^)ノ
こちらこそありがとうございます

Posted by: Marinko | October 06, 2011 12:41 PM