お兄ちゃんが3年生だったある日の夕方
私が夕食の準備をしていると、お兄ちゃんが突然すごい勢いで泣きながら走り寄って来ました。
手には国語の教科書を持って…
「ママ~!!
ごれズゴイおぉ~!

ごのズドーリーズゴずぎるおぉ~!!

」
(訳:ママ、これスゴイヨ~、このストーリー凄すぎるよ)
…と号泣で何言ってるか分からないほど
少し落ち着いて…
「これはね、い~ぃお話なんだよ~
」とまだ泣く。
どうやら教科書の中のストーリーを読んで泣いたんだな…
とやっと分かり、見てみると…
↑↑このお話が載っていました。
授業ではまだそこまで進んでなかったけど、先に読んでみてすっかり心打たれてしまったようです。
「じゃあ読んで聞かせて?」と言ってみたら、泣きながら音読してくれました。
内容は…
「賢くて、いつもみんなに頼りにされているアナグマだが、冬が来る前に「長いトンネルの むこうに行くよ さようなら アナグマより」という手紙を残して死んでしまった。
悲しみにくれる森の動物たちは、それぞれがアナグマとの思い出を語り合ううちに、彼が宝物となるような知恵や工夫を残してくれたことに気付いていく。
そして、春が来る頃には、アナグマのことは楽しい思い出へと変わっていった。」(Amazon 商品説明より)
村の長老のような存在だったアナグマさんは、周りのみんなにいつも頼りにされてはいろんな事を教えてあげていました。
モグラくんには切り紙の作り方
キツネさんにはネクタイの結び方
カエルさんにはスケート
ウサギさんには型抜きクッキーの作り方…
…等々
アナグマさんは死んでしまったけど、これらの知恵や工夫は宝物として残されました。
さて、なんで2年前の出来事を今頃になって記事に書くかというと…
私達の直ぐ身近でこのお話と同じようなことがあったからです
ちょうど一年前にうちのお向いのおばちゃんが亡くなられたのですが、そのおばちゃんがまさにこの「アナグマさん」のような方だったんです。
そのおばちゃん…
とにかく優しいんです!!
4年半前にここに引っ越してきた時から、ず~っと私達かぞくを可愛がってくださいました。
不慣れな私にガーデニングのことをいろいろ教えてくださいました。
虫の事、雑草の事…
Riちゃんを見るといつも散歩に連れて行ってくれました
お兄ちゃんが私より先に帰って来て家に入れなかったら、おばちゃんのうちに入れてくれて遊んでくれてました
お兄ちゃんが学校にドングリを持って行かなくちゃいけないというと、裏の森で大雨の中一緒にドングリを探してくれました
私が「筍なんか面倒だわ~!」と言ったら、「あなたのもやってあげるわ!」といって、下ゆでして持ってきてくれました。
障害を持っておられる近所の方のおかずをいつも作ってあげていました
私がつわりで倒れてたら、庭の水やりや掃除までしてくれてました
子ども達とサッカーもしてくれました(70歳手前ですよ)
うちに本物のピアノをくださいました!(運搬費まで負担して!)
…あぁ、あまりにも思い出があり過ぎます!
でも、おばちゃんが私達に残してくれた一番の宝物は
「人に優しくする」ということです
うちのお兄ちゃんはたまに人から「優しい」と言われることがありますが、実はこのおばちゃんの影響が大きいと思っています。
ほとんど毎日会って、会うたびに何か優しいことをしてくださってたのですから、お兄ちゃんがしっかり反応して
「こんなに優しい人は見たことがない、僕もおばちゃんに何かしてあげたいよ」と自然に言ってました。
これはおばちゃんが彼を自然にこういう気持ちにさせてくれたんだと思います。
お陰でうちの子どもたちは近所付き合いがとっても上手になりました
うちの子どもたちは高齢の方が大好きになりました
特にRiちゃんは高齢の方とのお喋りが大好きです
外の掃除をする時は、他の家の前も掃除する子になりました
それはそれは
大きな宝物
です!
話を元に戻しますが…
1年前におばちゃんが亡くなられた時、悲しみに暮れた私達家族はしばらく落ち込んでいましたが、落ち着いた頃におばちゃんが私達にしてくれたことや教えてくれたことなどを思い出しては話し、優しい気持ちに浸りました。
そして、「これってまるで『わすれられないおくりもの』のストーリーと同じだね」と話しました。
あれからちょうど1年経ったので、お供え物を持ってお向さんの家にご挨拶に行ったら、持って行ったお供え以上のいただきものをしてしまいました
実はご主人もおばちゃんに負けないぐらい優しい方なのです
今日はちょっとしんみりした話題ですみません
でもちょっとそういう気分でした
「わすれられないおくりもの」は上には日本語を紹介していますが、英語で読める方は是非オリジナルの英語版をお勧めします。
イラストもとっても美しく癒されます
今回ちょっと長くなりましたが、読んでくださりありがとうございました。
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